インターコネクション(相互接続)およびデータセンターサービスをグローバルに展開するエクイニクス(Nasdaq:EQIX、日本法人代表取締役 兼 北アジア統括 :古田 敬、以下 エクイニクス)は、シドニーに8拠点目となるInternational Business Exchange™(IBX®)データセンター(以下IBXデータセンター)「SY5」を新たに開設することを発表しました。1億6,000万USドル(約2億2,400万オーストラリアドル)の初期投資をもとにシドニー南部に開設されるこのデータセンターは、エクイニクスがオーストラリアに展開する拠点の中で最大規模となり、デジタルトランスフォーメーションを進めるオーストラリア企業へのサポートを強化します。
CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)のData61(データとデジタルを専門とするデータサイエンティスト機関)の依頼で作成された最新レポートでは、今後10年間にデジタルトランスフォーメーションはオーストラリアに3億1,500万オーストラリアドル(2億USドル以上)規模の経済波及をもたらすことが明らかにされています[1]。デジタルビジネスの実現には、インターコネクション (相互接続) が重要になります。エクイニクスが毎年実施している市場調査「グローバル インターコネクション インデックス(以下GXI)Vol.3」では、シドニー地区のデジタルエッジにおけるプライベート接続は2022年まで毎年48パーセント増加するものと予測されています。
Platform Equinix®の一部となるSY5は、シドニーで8番目、オーストラリアで16番目のIBXデータセンターとなります。エクイニクスによる継続的な拠点拡張は、オーストラリア国内のお客様のビジネスのデジタル化を加速するためのキャパシティとインターコネクション機能を提供します。Servers AustraliaやAnyCast Networksなどの企業は、デジタルエッジにITインフラストラクチャーを構築するための拠点としてSY5を選び、新規市場への展開、ネットワークの最適化、顧客へのサービス提供の充実化を図ります。
発表の主なポイント
- SY5は、シドニーのビジネス中心部から約4キロメートル(2.5マイル)のアレキサンドリアに建設されます。当初は1,825ラックを提供し、完成時には、総面積2万5,000平方メートル(26万平方フィート)以上のコロケーションスペースに、9,225ラックを提供する予定です。
- SY5に代表されるシドニーのIBXデータセンターを利用することで、企業はオーストラリア大陸における2大ピアリングポイントに直接アクセスできるようになります。さらに、太平洋を横断するSouthern Cross Cable Headの通信ケーブル、オーストラリアとグアムを接続するPIPE Pacific Cableネットワーク、オーストラリアとニュージーランド、その他太平洋諸島、および米国大陸を接続する新しい海底ケーブルシステムHawaiki、オーストラリアとシンガポールを接続するAustralia Singapore Cable(ASC)との直接接続が可能になります。
- SY5は、Equinix Cloud Exchange Fabric™(以下 ECX Fabric)を含む多様な接続オプションを提供します。これにより、企業は世界のあらゆる地域の1,800以上のパートナーとの間で、オンデマンドでセキュアな接続が可能になります。エクイニクスは、シドニーにネットワークエッジサービスも提供します。これにより、企業は複数のベンダーから提供される仮想化ネットワーク機能(NFV)を用いて、ネットワークを数分間で仮想的に刷新することができ、エクイニクスの施設上でデジタルサプライチェーンを接続できます。
- SY5は、シドニーに位置する既存の7つのIBXデータセンターと相互接続します。SY5では、160以上のネットワークサービスプロバイダー(NSP)、280のクラウドおよびITサービスプロバイダー、75以上の金融サービス企業、60以上のコンテンツおよびデジタルメディア企業などで構成されるオーストラリア国内の豊富なお客様エコシステムを活用できます。SY5はSY4に隣接し、両施設間をセキュアリンクブリッジで物理的に直接接続することにより、一つの物理的なキャンパスを構成します。
- SY5のお客様であるServers Australiaは、クラウドホスティング、コロケーション、専用サーバー、PaaS、IaaS、DRaaS、VMWareプライベートクラウド向けのソリューションを提供しており、オーストラリアのPlatform Equinix上にその分散インフラストラクチャーを構築しています。同社は現在、シドニー、メルボルン、パース、ブリスベンのIBXデータセンターを利用して、信頼性に優れた高速インターコネクションとホスティングサービスを顧客に提供しています。
- 海底および地上伝送ファイバーネットワークを活用するAnycast Networksは、高い接続性を提供するグローバルネットワークを運営しており、エクイニクスを利用してシドニー、メルボルン、パース、シンガポール、シリコンバレーなどのロケーションでサービス提供しています。エクイニクス上でのピアリングとコロケーションが、Anycast Networksの高度に最適化されたネットワークと強力かつシンプルなソリューションを支援しています。
- エクイニクスは、アジア太平洋の主要都市圏(東京、大阪、香港、メルボルン、パース、ソウル、上海、シドニー、シンガポールなど)で11の新設および拡張プロジェクトを開始するために5億3,500万USドル(約7.5億オーストラリアドル)以上を投資することを表明しており、SY5も、この投資の一部です。
- シドニーで8番目となるSY5の開設により、オーストラリア国内のエクイニクスのサービス提供拠点は、シドニー、メルボルン、パース、キャンベラ、アデレード、ブリスベンにおける合計16施設になります。
- 現在エクイニクスは、アジア太平洋の13の市場に44のIBXデータセンターを展開しています。世界全体では、25か国、53の市場の200以上のIBXデータセンターがPlatform Equinix®を構成しており、Fortune 500企業の50パーセント以上を含む9,800社を超える世界の先進企業に対してデータセンターおよびインターコネクションサービスを提供しています。
コメント
- Servers Australia CEO ジャレド・ハースト(Jared Hirst)氏
「ビジネスが急成長を続ける中、高品質のサービス提供を維持するためには、サービス提供地域を全国規模に拡大でき、また世界のお客様やパートナーと接続することを可能とするデータセンタープロバイダーの利用が鍵となります。当社とエクイニクスとのパートナーシップは長期にわたっており、当社が比類なきサービスをお客様に提供し続ける上で、SY5 IBXデータセンターとそのグローバルネットワークが大きな支援になることを確信しています」
- AnyCast Networks CEO トム・ベリーマン(Tom Berryman)氏
「多数の都市圏に展開されているエクイニクスのグローバルネットワークと接続することにより、当社は高度に最適化されたネットワークを維持し、ネットワークを絶えず拡大して世界中の市場で存在感を高め続けることができます。SY5データセンターは非常に大規模な施設であり、より多くのネットワークがシドニーでAnycastに接続する機会を提供します。これだけの規模と品質の施設は、特に、優れた新しい海底ケーブルシステムを擁する市場においては、常にインターコネクションのホットスポットとなります」
- エクイニクス アジア太平洋プレジデント ジェレミー・ドイチェ(Jeremy Deutsch)
「エクイニクスは、企業、クラウドプロバイダー、ネットワークプロバイダーのデジタルトランスフォーメーションの根幹部分をなすデジタルエッジにおいて、お客様が相互接続するためのサービスを常に進化させていくことにコミットしています。エクイニクスは、プラットフォームの拡大と技術的なイノベーションにより、お客様がデジタルトランスフォーメーションの取り組みを加速するための信頼できるアドバイザーとなっています。アジア太平洋地域の拡張計画の一環としてエクイニクスはオーストラリアにおいても拡大を続けていきます」
- エクイニクスオーストラリア IBXオペレーション担当シニアディレクター グレン・ウィダム(Glenn Uidam)
「今回の拡張もまた、オーストラリアのデジタルトランスフォーメーションを促進し、当地域のデジタル経済を拡大させることへのエクイニクスのコミットメントを表しています。お客様がビジネスをより効率化し、ユーザーに対してより効果的なサービスを提供するため、Platform Equinix® 上の広範なサービスは一層のキャパシティとインターコネクション機能を提供し、お客様にさらに高い価値を提供しています。デジタルトランスフォーメーションの支援において、お客様からいただくエクイニクスへの信頼に感謝しています。これからもお客様と共に、オーストラリアでのビジネスを拡大させていくことを楽しみにしています」
関連資料
エクイニクスについて
Equinix, Inc.(Nasdaq:EQIX)は、世界で最も相互接続密度の高いデータセンターにおいて、世界中のトップ企業をそのお客様、従業員、パートナーに接続しています。世界5大陸、50以上の市場をつなぐデジタルビジネスのためのグローバルプラットフォームとして、企業の皆様があらゆる場所で、あらゆる人やモノとつながり、デジタル化された未来を実現していくことを支援しています。Equinix.co.jp
将来の見通しに関する記述について
本ニュースリリースには、リスクおよび不確実性を伴う将来の見通しに関する記述が含まれております。こうした将来の見通しに関する記述において言及されている予測と実際にもたらされる結果との間には、大幅な相違が生じる場合があります。そのような相違を生じさせる要因としては、既に買収しており、または今後買収する予定の企業との統合に関連して発生する想定外の費用または問題、新市場拡大に関する想定外の費用または問題、IBXセンターの取得、運営および建設上の問題、Equinixの製品およびソリューションに関する開発、設置、および提供上の問題、新たに開設ないし取得したデータセンターにおけるお客様からの収益の大幅な欠如、適宜計画される資金調達の未完遂、既存の競合先ないし新規競合先との競争、キャッシュフロー余力の十分性あるいは未払負債ないし新規の負債を返済するための資金調達能力、主要お客様とのビジネスにおける損失あるいは減退、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に適宜提出する資料に記載されているその他のリスクが含まれますが、これらに限定されません。詳細については、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に提出した直近の四半期報告書および年次報告書をご参照ください(ご要望に応じ、Equinix, Inc.より入手可能です)。エクイニクスは、このニュースリリースに含まれる将来の見通しに関する情報を更新するいかなる義務も負いません。
本リリースに関するお問合せ
エクイニクス・ジャパン株式会社
コーポレート・コミュニケーション
清水 桃香
Email: Marketing-Jp@ap.equinix.com