世界的なデジタルインフラストラクチャ企業であるエクイニクス(Nasdaq:EQIX、日本法人代表取締役社長 小川 久仁子、以下「エクイニクス」)は本日、大阪に新たなInternational Business Exchange™ (IBX®)データセンター(以下、OS3)を開設し、サービス提供を開始したことを発表します。初期投資額5,500万米ドル(約62億円)のこの最先端のデータセンターにより、関西圏で事業を展開する企業はPlatform Equinix®を活用して将来性のあるハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャを構築でき、新しい時代に向けたデジタルファースト戦略を実現することが可能になります。
近年、大阪は主要クラウドサービスプロバイダー(CSP)がアジア太平洋地域におけるサービス向上とプレゼンスを高めるための新たな地域拠点として着目し、現在ではアマゾン ウェブ サービス(AWS)、マイクロソフト、グーグル、オラクルなどの大手CSPが集まる都市となっています。企業インフラストラクチャのハイブリッドマルチクラウド環境への移行が進む中、これら大手クラウド企業は、クラウド導入に必要とされる高いパフォーマンス、一貫性、セキュリティ、耐障害性、ローカルデータレジデンシーに対するニーズの高まりに対応するため、関西圏への投資を拡大していくものと思われます。
エクイニクスが発表した市場調査「グローバル インターコネクション インデックス(GXI)」第5版によると、大阪でのインターコネクション(相互接続)帯域は2020年から2024年にまでに50%の年平均成長率(CAGR)で増加し、110テラビット/秒(Tbps)に達すると予測されています。分野別に見ると、ハイパースケーラーが最もインターコネクション帯域の成長を牽引すると予測されており、これは大手クラウドサービスプロバイダー間での相互接続ニーズが継続的に高まっていることを示しています。
OS3は、大阪の中心部に位置する主要なネットワークプロバイダー施設に近接しているため、ネットワークの冗長性や低遅延への要望や関西圏の大規模なユーザーコミュニティに近いデータセンターを利用したいと考えるクラウドやコンテンツプロバイダーに、幅広いネットワークの選択肢を提供します。また、大阪、京都、神戸など広範囲な関西圏に直接接続できるため、デジタルリーダーはデジタルインフラストラクチャを拡張し、最適なパフォーマンスで活用することができます。
発表の主なポイント
- OS3の第1フェーズは、2021年末までに完成し、約3,070平方メートル(33,000平方フィート)以上のコロケーションスペースと900ラックが提供される予定です。最終フェーズでは、合計8,300平方メートル(約89,340平方フィート)以上のコロケーションスペースに2,500ラックが提供される予定です。
- 大阪のエクイニクスデータセンター(OS1)に直接接続されるOS3は、OS1とともに大阪キャンパスを形成し、Equinix Fabric™を含む幅広いインターコネクションソリューションを一体的に提供します。このSDN(ソフトウェア定義ネットワーク)ベースのオンデマンドインターコネクションサービスにより、企業は東京やグローバルに広がるPlatform Equinix上で自社の分散インフラストラクチャと他社の分散インフラストラクチャを接続することができます。大阪のお客様は、AWS、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructure、およびその他のローカルクラウドサービスへの直接かつ安全なアクセスを確立でき、ハイブリッドマルチクラウドインフラストラクチャへのニーズに対応することができます。
- また、OS3ではNetwork EdgeとEquinix Metal™サービスを提供する予定で、ソフトウェアのようなスピードでデジタルインフラストラクチャを構築したいお客様をサポートします。これらのサービスが利用可能になると、企業やサービスプロバイダーは、Equinix Fabricを単一の相互接続アプローチとして使用し、Platform Equinix上のすべての物理および仮想デバイスと、Equinix Metalで利用可能な自動化されたベアメタルサーバー、およびNetwork Edgeで利用可能なルーター、ファイアウォール、SD-WAN(ソフトウェア定義型広域ネットワーク)ゲートウェイなどの仮想デバイスを接続できるようになります。
- エクイニクスのお客様は、アルテリア・ネットワークス、中部テレコミュニケーション、Coltテクノロジーサービス、インターネットマルチフィード、Lumen、NTT西日本、オプテージ、TOKAIコミュニケーションズ、ベライゾンなど、25社以上のネットワークサービスプロバイダーが参加するネットワーク密度の高いデータセンターキャンパスを利用することができます。これらのネットワークサービスプロバイダーの一部は、OS3にも展開し、施設内のお客様に直接接続を提供します。エクイニクスは、日本における相互接続ネットワークの一部として、幅広いネットワークの選択肢と、主要なインターネットエクスチェンジが集まる堂島への直接接続を備えた耐震機能を提供しています。
- エクイニクスは、質の高いグリーン電力証書を活用することで、2020年以降、日本国内すべてのデータセンターは100%クリーンで再生可能なエネルギーを使用するという長期目標を達成しました。また、エクイニクス大阪データセンターは、厳格な環境・エネルギー管理基準を満たしているとして認定されています。OS3では、日本政府のグリーン成長戦略を支援するために、モーション起動型のLED照明、高温冷水セットポイント、データセンターインフラストラクチャ管理(DCIM)と適応制御システム(Adaptive Control System)、コールド/ホットアイルの封じ込めなど、多くのグリーン機能と対策を採用しています。
- また、OS3は地震に強く、自然災害から守るための複数の対策が施されています。さらに、エクイニクスは、アジア太平洋地域のIBXデータセンターをサポートするために、事業継続管理(BCM)の国際標準であるISO22301認証を取得しました。この認証は、米国のANABおよびUKAS認定の認証機関であるSchellman & Company, LLC1によって行われました。
- 現在、Platform Equinixは世界65の都市で230以上のIBXデータセンターを展開し、1万社を超える世界の主要企業にデジタルインフラストラクチャを提供しています。アジア太平洋地域では、エクイニクスは、オーストラリア、中国、香港、インド、日本、韓国、シンガポールの13の主要都市に50のIBXデータセンターを設置しています。
コメント
- IDC Japan ITサービス リサーチマネージャー 伊藤 未明様
「デジタルトランスフォーメーション需要に伴い、クラウドサービスの需要が継続的に増加しており、結果として、日本ではデータセンターの設備投資が加速しています。エクイニクスによる大阪データセンターの開設は、関西圏でのデータセンター需要の高まりを反映しています。さらに、エクイニクスはすでに高レベルのカーボンニュートラルを達成している数少ない国内データセンター事業者の1社であり、DC開設は同社が持続可能な投資をコミットしていることを示すものです。」
- エクイニクス アジア太平洋 プレジデント ジェレミー・ドイチェ(Jeremy Deutsch)
「大阪は、アジア太平洋地域で最も急成長している都市の一つであり、デジタルハブとして注目を集めています。今回、OS3を開設することで、同地域における当社のプレゼンスを高めることができました。これは、堅牢で汎用性の高いインフラストラクチャを提供することで、企業のデジタルジャーニーを迅速に支援するという当社の継続的なコミットメントを実証するものです。当社は、今後も成長著しいアジア太平洋地域において、新しい機会に目を向け、より多くの企業にPlatform Equinixを導入してもらうことで、この新しい時代における企業の成功を支援していきたいと考えています」
- エクイニクス日本法人 マネージング・ディレクター 小川久仁子
「大阪では、国内外の多くの企業がデジタルファースト戦略に移行しており、そのような企業のニーズの高まりに対応するために、クラウドサービスプロバイダーの動きが以前よりも活発になっています。OS3の開設により、当社は進化する市場における当社のリーダーシップを維持しながら、企業が必要とするデジタルインフラストラクチャの構築を支援することができます。今後は、当社のグローバルな拠点とエコシステムを活用して、企業がクラウド、ユーザー、アプリケーション間の距離をなくし、最適なパフォーマンス、スピード、柔軟性を実現できるよう支援していきます」
関連資料
以上
エクイニクスについて
Equinix(Nasdaq:EQIX) は世界的なデジタルインフラストラクチャ企業として、デジタル変革を志す全ての企業に対し、必要なインフラストラクチャを相互接続することが可能な高信頼のプラットフォームを提供します。エクイニクスにおいて企業のお客様は最適な場所で適切なパートナーとつながり、ビジネスの優位性を加速させ、成功の可能性を最大化することが可能です。エクイニクスはお客様がビジネス規模を拡大し、デジタルサービスを開始・拡張し、エンドユーザーへ最高レベルの顧客体験を提供することを可能にします。これらを通して、エクイニクスはお客様の企業価値向上に貢献します。
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